「引揚を記念する舞鶴・全国友の会」 地域づくりに貢献、総務大臣表彰【舞鶴】
投稿日時:2007年03月02日(金)
戦争がもたらした悲惨な引き揚げの史実を後世に伝え、恒久平和の実現を目的とする「引揚を記念する舞鶴・全国友の会」(林田悠紀夫会長)が、平成18年度地域づくり総務大臣表彰を受賞する。舞鶴引揚記念館の資料収集、引揚桟橋の復元などの活動を通して、地域の振興や個性豊かな地域づくりの貢献が認められた。 終戦後、旧ソ連のシベリアに抑留され、舞鶴港に引き揚げた人たちらでつくる同会は、平成2年4月に設立された。2年前の昭和63年に竣工した舞鶴引揚記念館の設置を要望した引き揚げ者を中心に全国組織をと立ち上げた。 舞鶴引揚記念館で開設される企画展などの事業への協力、引き揚げの史実を後世に伝える「語り部の会」の創設や市とともに「語り部養成講座」を開講した。なかでも、平成6年の引揚桟橋の復元が最大の事業といえる。 同会事務局長の藤村正巳さん(76)によると、引揚者からの「いまあるのは、生きて帰って引揚桟橋に第1歩を印したため。桟橋を造ってほしい」との要望が寄せられたためという。平成4年の第3回総会で、桟橋復元事業検討委員会を設置、建設資金の募金活動や建設許可に係わる関係機関との折衝を経て復元に至った。 総務大臣表彰の受賞について、藤村さんは「思ってもいなかったので驚いている。ご存命の引き揚げ者を舞鶴に呼びたいと活動を続けてきたが、市民の皆さんの協力で、もてなすことができました」と話している。表彰式は3月14日、東京で行われる。 同会は、平成17年10月に市主催の「海外引揚60周年記念式典」とともに開催した第14回総会で活動を終結した。現在、存続した事務局で会員や関係団体との連絡に当たっている。
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