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「伊達直人」名で本社通じ タイガーマスクの善意届く フリースクール「聖母の小さな学校」へ 「元気に学校生活を」 不登校の子供達の成長見守りたい【舞鶴】

「伊達直人」名で本社通じ タイガーマスクの善意届く フリースクール「聖母の小さな学校」へ 「元気に学校生活を」 不登校の子供達の成長見守りたい【舞鶴】

投稿日時:2011年01月18日(火)

「伊達直人」名でタイガーマスクの善意届く
写真=「伊達直人」の名前とメッセージが記された封筒と寄付された3万円

全国の児童養護施設などに漫画「タイガーマスク」の主人公「伊達直人」などを名乗る匿名で寄付が広がっているが、舞鶴では不登校の児童生徒が学ぶ上安のフリースクール「聖母の小さな学校」に1月14日、「伊達直人」名で現金3万円が届いた。「聖母で学ぶ子供たちが元気で学校生活を送ってほしい」とメッセージも添えられている。  「伊達直人」と名乗る匿名の市民から、舞鶴市民新聞社に「聖母の小さな学校に贈ってほしい」と現金3万円が寄せられた。現金が入った封筒の表には「聖母の小さな学校で子供たちが、元気で楽しく学校生活を送れるようにこのお金を使ってください。」と記されている。  聖母の小さな学校は元中学・高校教諭の梅澤秀明さんと良子さん夫妻が1989年に開設し、不登校の子供たちを受け入れ、自分に向き合いながら成長する過程を大切にした実践を続け、これまで約200人が巣立っている。現役の教師や市民らもボランティアで授業を手伝う。現在は5人の生徒が在籍する。保護者の相談にも応じている。  全国のフリースクール同様、民間施設であるため公的補助はなく運営は厳しいのが現状だ。国と府の研究委託費や全国のカトリック修道会の寄付を受けたり、多くの事業家や市民たちが経済的に運営を応援する。卒業生とその保護者たちで支援する会も作り募金活動に取り組んでいる。  不登校の自分に自信が持てず引きこもっていた子供たちが、聖母での成長を経て数年後、笑顔で再び聖母に集い運営を手伝う姿に、その様子を知る関係者たちは聖母の意義を強く感じている。  梅澤秀明さんは「うちのような不登校の子供たちの学校に目を向けていただき感謝しています。市民の皆さんに支えられていることは、生徒たちにとっても大きな励みになります」と話している。

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