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「エル・マールまいづる」国内初の海上プラネタリウムに 近畿初の3Dシステム映像導入、6月6日にコンサートも【舞鶴】

「エル・マールまいづる」国内初の海上プラネタリウムに 近畿初の3Dシステム映像導入、6月6日にコンサートも【舞鶴】

投稿日時:2010年06月01日(火)

同施設内のプラネタリウム投映機

 千歳のエル・マールまいづるに備えられている国内初の海上プラネタリウムで、3D(3次元)システムの映像が導入され、人気を呼んでいる。宇宙航空研究開発機構(JAXA)の月探査機「かぐや」が撮影した月の映像を元にしたプログラムを投映し、宇宙空間から月を眺めているような臨場感を体験できる。近畿のプラネタリウムでは、3Dの導入は同施設が初めて。海に浮かぶエル・マールまいづるは関西電力が2004年にオープン。豪華客船の室内をイメージした船の体験館などを備える。プラネタリウムのシアター(100席)は、6.5等星までの恒星約8500個を映し出すことができる。今春から導入した3Dは、既存の投映機を使うことができるシステム。3D用に加工されたソフトを機器に入れ、専用の眼鏡をかけて見ると立体感ある映像を見ることができる。「かぐや」がとらえた月のクレーターなど、詳細な様子が投映されている。また、本物の星空に関心を向けるきっかけづくりにと、投映に様々な工夫を凝らす。2007年からスタッフたちが舞鶴で見える今晩の星空を解説し、眺めるポイントをアドバイスして夜空を身近に感じてもらっている。来場者から見たい星座のリクエストにも応えている。2009年度の入場者数は4万8963人と、前年度の23.5%増と増加傾向にある。廣畑勇五郎館長は「3Dの投映では歓声が起きたり月の様子がよくわかったと好評です。来場を機に子供と星空を見ながら会話しているという父親の声もいただき、天文に興味をもってくれる子供たちが増えれば」と話していた。月の3D投映は9月中旬まで。その後はJAXAが配信するタイムリーな宇宙映像を投映する。投映時間は平日が①午前11時②午後1時半③同3時、土・日・祝日は①午前10時②同11時半③午後1時半④同3時⑤同4時半。観覧料は高校生以上200円、小・中学生100円、小学生未満は無料。水曜休館。各回によって番組構成は変わるので3Dを見たい人は事前に確認を。【問い合わせ】電話68・1090、同施設

 エル・マールまいづるで6月6日、プラネタリウムコンサートが開かれる。チェンバロ奏者の明楽(あけら)みゆきさんが出演する。近世に北海道から大阪などを日本海経由で結んだ北前船の現代版プロジェクトツアーが、6月2日から北海道小樽をフェリーで出発して催されるが、その最終日に同施設で行われる。札幌在住の明楽さんは、ピアノが発明さる前の16世紀に考案された古楽器のチェンバロを使い、国内外で演奏活動をする。シアターで投映される星空のもと、演奏する。上演は午前10時を除く投映時間と同時刻から。観覧料のみ必要。

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