「れいんぼう」が自閉症の子らへの理解深めてと 6月12・13日、まいづる智恵蔵で初展覧会【舞鶴】
投稿日時:2010年06月04日(金)
自閉症の子供たちへの理解を深めてもらおうと、「舞鶴 自閉症児・者の住みよい地域づくりをすすめていく会」(通称れいんぼう、若本紀美子代表)が、初めての展覧会に向け準備を進めている。子供たちが足跡をつけて描いた共同作品の虹の絵や写真などを展示し、それぞれのユーモア溢れる個性や純粋さを伝えたいとしている。6月12、13日、北吸のまいづる智恵蔵で開催する。入場無料。同会は2007年に結成され、保育園や養護学校などに通う子供たちを持つ18家族がメンバー。月に1度、親たちが集まる交流会で悩みごとの相談や情報交換を行う。また、親子行事などにも取り組んだ。自閉症は生まれつきの脳の障害でその原因ははっきりとわかっていない。一部に音楽や絵画の才能、記憶力など優れた面がある一方、協調して遊ぶことや同時に複数のことを行うこと、言葉の理解が苦手などの特徴を持つ。外見からは障害のことはわからず、人との関わりが不得意なことから、「親の教育が悪い」「引きこもり」などと誤解されることもある。しかし、適切な支援があれば発達や成長ができる。写真や文字などで視覚的に行動の手順を示すなど、得意なことを利用し苦手なことをわかりやすい形で支援する。展覧会は、舞鶴市女性センターネットワークの会の「つるの会 ゆめ基金」の「つる輝き賞」の助成を受け企画、子供たちの感性を表現した作品を展示する。制作時にも子供たちは手順書をまず見てから、素足に絵の具を付け布の上を歩いて足跡をつけた。当日会場には七色の布を天井から吊るして虹に見立てる。好きなものを自身で撮影した写真、支援グッズなども並べる。両日とも午前10時~午後5時。若本代表は「周囲の人たちの理解が増えるよう自分たちから発信しようと思いました。枠にとらわれない伸び伸びとした個性を作品から感じてもらえれば」と話している。
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