気になる一文、作品に 長谷川さん書道展 1月31日まで【舞鶴】
投稿日時:2014年01月21日(火)

身体障害者団体連合会会長などを務めた倉梯町の長谷川順市さん(79)の書道展が、余部下の市身体障害者福祉センター・サロン「ぽーれぽーれ」で開かれている。不自由な右手で新聞や本などで目にした一文を書いた作品を展示し、書に親しんでほしいと進めている。1月31日まで。
20歳のころ、南公民館の書道教室の一期生となったのが、書との関わりのきっかけになった。その後も指導を受け研鑽を積み、舞鶴書道連盟の理事長も務めた。本紙のエッセイコーナー「潮騒」のタイトル文字も書いた。
人工透析を毎日受けるようになり、障害者福祉の運動にも取り組むようになった。同連合会会長として障害者と健常者が集える「ぽーれぽーれ」の開設にも尽くした。愛用していた筆など書道用品を、同センターに昨年11月寄贈した。
だれでも書を書けることを知ってほしいと作品を出品した。目についた本紙コラムの「浜風」の辞書づくりの話、京都新聞の美空ひばり館を取り上げた「凡語」の文章、感銘を受けた司馬遼太郎の小説「竜馬がゆく」の一文、宮沢賢治の詩「雨ニモマケズ」を書にした。
右手が動かないため筆を人差し指と中指にはさみ、輪ゴムでとめて書いている。テーブルに筆と墨をいつでも置いておき、気になる新聞や本の一文があれば書き写している。
長谷川さんは「字を書くことでその日の体調がわかります。これからも続けていきたい」と話している。午前10時~午後4時。 【問い合わせ】電話63・3008、同センター
写真=出品した書と長谷川さん

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