子らを育み半世紀
南舞鶴スポ少・卒団員は1700人超
プロ野球選手も3人輩出
市内有数の名門少年団
投稿日時:2022年04月01日(金)
超少子高齢化が進む現代社会。子ども達を取り巻く環境は、劇的に変化し続けている。全国に広がる「スポーツ少年団」活動においては、各地で存続を断念する団体も数多い中、南舞鶴スポーツ少年団が半世紀の節目を超えた。
南舞鶴スポーツ少年団が結成されたのは、1971年のこと。第1期生は倉梯小の4、5年生を対象に募集し、種目は軟式野球(男子)とバレーボール(女子)だった。当時は、第2次ベビーブームが始まった頃で、出生数は年間200万人を超える年が続いた。
当初44人でスタートした団は、5年後には172人に膨れ上がった。長らく絶大だった野球人気が影を潜め始めた1995年からは種目にサッカーも加わり、最盛期の2008年には218人の団員を数えるまでになった。その間ずっと同団は、市内を代表する名門少年団として、数々の栄誉に輝いた。
1982年には、団出身の故・上本孝一さんが広島東洋カープからドラフト5位指名を受け入団。以降、2002年に阪神タイガースへ入団した杉山直久さん、2013年に北海道日本ハムファイターズへ入団した金平将至さんと、3人ものプロ野球選手を輩出した。
団創立に携わった一人である﨑山唯夫本部長は、「人と人を繋ぐ言葉である挨拶を、しっかりと大きな声ですることを目標に掲げてやってきました」と振り返る。スポーツを通した人間力の育成に注力し、卒団員総数は1700人を超えるまでになった。
【50年の活動に感謝】
倉梯第二小でこのほど、同団創立以来50年の指導歴を誇る3人に、長年の功績に対する感謝の想いを伝える集まりが催された。本来であれば、節目を迎えた一昨年に様々な催しが実施されるはずだったが、新型コロナの感染拡大で中止を余儀なくされていた。
この日は、現役の団員や指導者ら約60人が集まり、﨑山さんと共にバレー部の指導に当たった上ノ山利夫さん、野球部の指導に当たった水上宏さんに記念品などを手渡すセレモニーが開催された。
創立から半世紀を指導者として過ごした3人。「今年から子どもがお世話になります」などと声をかけられることも増え、今では2世代に渡って指導するケースもあるという。
﨑山さんは、「様々な場面で反省しながらの活動で、むしろ自分自身が子どもたちからたくさんのことを教えてもらった」と振り返り、「多くの皆さんのご協力のおかげで、50年も活動が出来たことに感謝の気持ちでいっぱいです」と喜びを弾けさせていた。


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