舞鶴出身・大上選手 古巣での指導に汗流す
投稿日時:2020年08月07日(金)
神崎の出身で、法政大学ボクシング部に所属する大上隼[はやと]選手(20)が、自身も通った舞鶴KTボクシングスクール(加藤吉信代表)で臨時コーチを務めている。大上さんの通う法政大学は、コロナ禍を受けてオンライン授業となっており、部活動も出来ない状況が続いている。本来であればリーグ戦が始まっていて中心選手としての活躍が期待されていたが、大会も中止に追い込まれたという。オンラインでの授業であれば舞鶴の自宅でも受けられるため、帰鶴を決意した大上さん。ボクシングから離れることへの不安は、恩師である加藤代表からの「手伝ってくれないか」という誘いで霧散することになった。神崎出身の大上さんがボクシングを始めたのは、小学5年生の時のことだった。格闘技好きの父の勧めで、舞鶴KTボクシングスクールの門を叩いた。もとより漫画などを通してボクシングに興味を持っていた大上さん。すぐに競技へのめり込んだ。恵まれた体躯に才能を見出され、世界チャンピオン・村田諒太選手を輩出した名門の京都廣学館高に進んだ。主戦場となった階級はミドル級。高校では全国大会で8強に進むなど、輝かしい戦績を引っ提げて法政大学へと進学した。舞鶴KTボクシングスクールでは、小学生を中心に週に数回指導する。大上さんは、「教える子は4・5年生。自分が始めた頃の学年の子に教えるのは感慨深い」と話し、「指導を通じて自分自身の学びになることも多い」と笑顔を見せた。大学生としての今年の大会は中止となり、目標を見失ってしまいそうになる中、古巣での指導を通じて初心を取り戻したという大上さん。最終学年となる来年には、一回り大きくなった姿で競技生活を締めくくってもらいたい。
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