全日本チェアスキー男子回転競技で 山本さん(引土)が3位入賞 【舞鶴のニュース】
投稿日時:2003年01月03日(金)
両足に障害のある府綾部地方振興局職員の山本新之介さん(31)=引土=がこのほど、長野県志賀高原スキー場で開催され全日本チェアスキーチャンピオンシップin志賀に出場、男子回転競技で3位に入賞した。本格的に競技を始めて3シーズン目で、将来はパラリンピック出場の夢を膨らませている。
山本さんは、20歳のときにオートバイ事故で大けがを負い、左足の大腿部から切断、右足のひざの機能全廃、足首の機能障害となり、2級の障害者手帳を持っている。このけがで趣味にしていたバイクレースを断念、他にできるものはないかと探していたとき、チェアスキーに出合ったという。
平成十年の長野冬季パラリンピック大会をテレビで観て、「これはおもしろそうだ」と直感。さっそくチェアスキーを買い求め、自ら車を運転して長野や新潟のスキー場に出掛けて、自己流の練習を始めた。当初は、まったく雪遊びだったが、関東チェアスキー協会の会員と出会い、指導を受けて、ようやく競技に出場できるほど技術を身につけた。
チェアスキーは、1本のスキーにシート(チェア)を取り付けて座り、両手に小型のソリの付いたストックを持って滑る。回転、大回転、スーパー大回転、滑降の4種目があり、また、障害の部位でLW10、11、12の3クラスに分かれている。
山本さんは、LW12クラスの回転競技で3位に入賞、チェアスキーの日本代表候補強化選手へ第1歩を踏み出した。本来はスピード系のスーパー大回転、滑降に挑みたいという。「チェアスキーは、スピード感とスキー板を操作することが魅力」と話す。
代表候補選手入りをめざし、3月7、8、9日に岩手県安比高原スキー場で開催されるジャパン・パラリンピック冬季アルペン大会に出場する。代表候補から日本代表となり、ワールドカップ出場、そして2006年のイタリア・トリノ冬季パラリンピック大会の出場をめざしている。
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