3月29日、「こだま会」が初の朗読コンサート 中総合会館で宮沢賢治の童話の世界など届ける 【舞鶴のニュース】
投稿日時:2003年03月22日(土)
朗読入門講座を修了した人たちで結成した朗読ボランティア「こだま会」(於久田推代表、会員35人)が、初めての朗読コンサートを3月29日午後2時から舞鶴市余部下の中総合会館で開催する。レオ・バスカーリア作の「葉っぱのフレディー」と宮沢賢治の童話「なめとこ山の熊」などを取り上げる。会員たちは聴く人に作品世界を届けようと、物語のイメージを膨らませながら朗読の練習に取り組んでいる。
朗読ボランティアサークル「木曜会」と市社会福祉協議会が、昨年5月と6月に入門講座を開き、同会の村田功成さんらが抑揚の変化などを指導した。その後、講座を終えた30代~70代の35人が引き続き朗読を学んで、ボランティア活動に生かそうと「こだま会」を作った。
昨年から今年にかけて同会は、小学校や特別養護老人ホームなどを訪れて、子供やお年寄りたちに芥川龍之介の「蜘蛛の糸」などを朗読した。また、文学作品などを読んで吹き込んだテープを、視覚障害者に向けて配る活動も開始した。
初コンサートは朗読の楽しさを知ってもらおうと企画。第1部では14人が「葉っぱのフレディー」、第2部は15人が宮沢賢治の「雨ニモマケズ」などを、音楽と映像を交えて朗読する。会員らは間の取り方などに気をつけながら、リハーサルを繰り返している。
会員らと於久田さん(69)=溝尻=は「同じ作品でも読み手によって印象が異なるのが魅力。舞鶴の民話を朗読して子供たちに伝えていきたい」と話していた。入場無料。 【問い合わせ】電話62・7044、市社協。
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