市展運営委員で画家・亀井さんの大作「空」 ミレー友好協会展で入選 、フランス本部展への出展通知 【舞鶴のニュース】
投稿日時:2003年03月25日(火)
洋画部門の舞鶴市展運営委員を務める画家の亀井清志さん(70)=福来=の作品「空(くう)〈越前一乗谷〉」(100号、油彩)が、公募展の第11回ミレー友好協会展で入選、併せて同展の入賞、入選作品の中から選ばれ、フランス本部展への出展通知が届いた。亀井さんは、自分の作品が海外に出展されるのは初めてで、「本場のパリで、日本的な油絵を多くの人に鑑賞してほしい」と話している。
ミレー友好協会展は、「落ち穂拾い」などの作品で、世界的に知られるジャン・フランソワ・ミレーの画業を通じて日仏文化交流の促進をめざすミレー友好協会(水野忠理事長)の主催。毎年、洋画をはじめ日本画、彫刻、工芸、書の作品を公募して、入賞、入選作品を展示している。
亀井さんは、今回初めて、戦国大名の朝倉義景の城下町だった一乗谷=福井市=に残る千体を超える石仏を題材に描いた作品「空」を同展に応募した。これらの石仏は、地蔵や阿弥陀、観音、不動尊などで、死者の供養のために建立された。イラクや北朝鮮問題で国際緊張が高まるなか、平和を願って出展したという。
作品は、グレーを基調に、2体の石仏を描いた具象画で、石仏は微笑むような表情に表現されている。すでにイラク戦争は始まったが、イラクでは多くの難民が生まれることが予想され、難民と石仏に祀られた死者を重ね合わせて描いたという。
亀井さんは現在、福来のバラ園「すとろべりぃあいす」で、絵画教室を開設する一方、創作活動を続けている。「仏教の我欲を超越した『空』の世界を表現しました。入選はもちろんのこと、フランス本部展に出展されることが決まり、喜んでいます。ヨーロッパの人たちに、この『空』の世界を理解してもらえれば…」と話している。
ミレー友好協会展は、4月22日から27日、大阪市立美術館で開催されるほか、5月に愛知県、富山県でも開催される。
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