ろうあ者や難聴者ら対象に デイサービスセンター開設(堀上) 【舞鶴のニュース】
投稿日時:2003年04月04日(金)
社会福祉法人・京都聴覚言語障害者福祉協会(高田英一理事長)が4月1日、堀上に舞鶴市聴覚言語障害者デイサービスセンターを開設した。ろうあ者や難聴者ら聞こえと言葉に障害を持つ人たちを対象にしたデイサービスセンターは、同時開設の舞鶴市と岩滝町の2カ所が全国で初めてという。様々なプログラムを通して、社会参加や日常生活の力を高める支援を行っていく。この日、関係者約50人が出席し開設を祝った。
南田辺の市聴覚言語障害者支援センターを運営する同協会が、民家を利用して設置。これまで支援センターが実施していた料理教室など生活支援事業を、4月からスタートした障害者支援費制度を使うことで、デイサービスセンターに移行して続けていく。
耳の不自由な人たちは手話や要約筆記を主な言語手段とし、活字などから情報を得ているが、生活との関わりの中で学ぶ機会と情報量が少ない。支援センターによると、それらを学ぶ事業は障害者や福祉団体が自主的に行ってきたが、継続して専門に行うデイサービスセンターの開設は全国でも初めてとしている。
聴覚言語障害者の2人のほか計5人の職員が勤務する。当初の利用は20人を見込んでいる。この日はろうあ者や難聴者、ボランティアらが集まり、高田理事長らが表に看板を掛け、出席者らは手形の寄せ書きをして開設の記念とした。翌日からは生活と関わった新聞の読み方の訓練を始めた。
職員の古高春美さん(44)=行永=は「利用者の皆さんと相談していきながら、明るく生活ができるようなお手伝いをしていきたい」と手話で語り、中村繁夫さん(75)=上安=は「来るのが楽しくなるようにしてほしい」と期待を込めていた。支援センター職員の奥本初実さんは「補聴器の使い方の訓練などのサービスの提供も必要が出てくると思います」と話している。
利用は毎週月曜~金曜日の午前10時~午後3時、土・日・祝日、第2水曜日は休み。電話とFAXは75・6833。場所は丹和米油の前。
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