本社など後援「全国手漉き和紙青年の集い2003丹後」 6月19~21日、市民の来場も歓迎 【舞鶴のニュース】
投稿日時:2003年06月10日(火)
各地の手漉き紙の若手作家や表具師などの職人らが、紙の仕事について話し合う「全国手漉き和紙青年の集い2003丹後」(同実行委員会主催、舞鶴市民新聞社など後援)が、6月19日~同21日、北吸の市政記念館などで開かれる。機械生産の紙が増える中で、紙漉きや販売、用具の製造と、手漉きにこだわる約70人の作家や職人が一堂に集まり、作品発表やパネルディスカッションで仕事への思いを伝える。市民の来場も歓迎している。
各地の手漉き紙の産地間で交流がなかったことから、若手職人らが技術と情報の交流をしようと、集いが企画された。毎年持ち回りによって各地で開かれているが、数年前から参加している久田美の紙漉き作家、真下八十雄さん(38)が、今年は舞鶴での開催を引き受けた。今回で29回目の集いになる。
全国的に手漉き紙の産地は減少し、現在は100件もないという。機械生産の安い紙などに押され、伝統的な紙の産地では後継者がおらず、産業として成り立たない状況にある。そんな中 で集いは手漉き紙の意義を見直す機会になっている。
集いには沖縄や山形などから版画家、販売業者、表具師、研究者、文化財修復などの人たちが参加する。19日は関係者による前夜祭、20日午後1時~同5時、市政記念館での本会議、21日午前10時から同館でパネルディスカッションの日程。20日は職人たちが作品を展示し、活動を報告する。来場者は展示作品を買い取ることができる。21日は金沢美術工芸大学教授の柳橋眞さんが司会をし、丹後郷土資料館学芸員の井之本泰さんや紙漉き作家らをパネラーに迎える。
事務局を務める真下さんは「手漉き紙の世界では、いま1人ひとりがどう仕事に向き合うかが問われている。異なる分野の職人が協力して新しいアプローチで紙づくりをするヒントの場になれば」と話していた。20日と21日の来場は無料。だれでも入場できるが席数に限りがあるので、事前に問い合わせ(電話090・8989・9700、真下さん)が必要。
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