元造船マンの池羽さん(行永) リアルな表現で迫力、キャンバスに立体絵画 【舞鶴のニュース】
投稿日時:2003年06月10日(火)
行永の池羽民男さん(62)は、舞鶴の身近な風景を立体的にキャンバスに描いた作品を制作している。3年ほど前から趣味ではじめ、いまでは15点の作品が完成、秋には個展も開きたいと制作に励んでいる。
元日立造船に勤務していた造船マンで、退職後に趣味で立体絵画の制作をはじめた。「だれもやっていないことをやってみよう」と、思いついたのがきっかけ。キャンバスに描く絵ではなく、もっと立体的にリアルな表現をめざしたという。
立体絵画は、18号のキャンバスに、粘土と木片などを材料に描く。まず粘土で下地に膨らみを持たせ、その上に木片などを張り合わせて建物など風景を作る。これに彩色して完成する。この作品は厚みがあることから、納める額縁も手作りしている。作品の制作には約2週間をかかるという。
完成した作品は、国立舞鶴病院前の満開の桜並木や真倉のトンネルから抜け出した機関車、地元の西法寺のほか、池羽さんが訪れた小豆島の「二十四の瞳」の小学校校舎、赤穂城など15点。桜並木は、三安橋を覆うように満開の桜が描かれており、絵画にはない迫力がある。
池羽さんは「次は宮本武蔵が決闘した『一乗寺の下がり松』を描こうと思っています。知り合いから作品展を開いてはとの勧めもあり、秋には個展を開きたい」と話している。
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