主婦の白川さん(北吸)創作楽しむ 天然石に愛猫の絵描き口コミで評判に 【舞鶴のニュース】
投稿日時:2003年07月11日(金)
舞鶴市北吸の主婦、白川一恵さん(46)が石に愛猫の絵を描く創作活動を楽しんでいる。手のひらサイズの天然石に、猫の毛並みや目までプロ並みの腕でリアルに描き込み、ちょこんと座るその姿が可愛いと評判になっている。猫好きの人たちの間で口コミで広がり、猫の写真を持って制作を依頼する人が増え、友人の輪も生まれた。このほかにも猫を題材にしたキルト作品なども作っており、将来はキャットアートの作品展を開いてみたいという。
白川さんは一人娘の真弥さんが6年前にアメリカに留学したことで、心にポッカリと穴が空き、何か趣味を持つことにした。書道などをするうちに、飼い猫のリンをモデルに紙粘土に絵を描くことをしたが、粘土は乾燥するとひび割れを起こしうまくいかなかった。
ある日、玉砂利を見て手のひらサイズの石に描けば、飾る時に愛着を感じることができると思いつき、リンをモデルにサンプルに一個描いてみた。次々に描いて友人らに見せたところ、口コミで広がり依頼を受けた。
石はインテリアショップで市販されている中国の揚子江で採取された天然石。猫の顔と全体の写真を見て、その猫の曲線に合った石を選び、目と尻尾の構図を石を眺めながら決めている。構図を考える時間が長く、決まれば下書きはせず約2時間で描ける。以前使っていたトールペイントのアクリル絵の具で一気に描く。最後にコーティングをして仕上げる。
高校のデザイン科を卒業し、その後はグラフィックデザインの仕事をしていたことから、構図と絵はプロ並みで、石の形と猫の表情が相まって評判になっている。これまで約60匹の猫を描いてきたが、すべて無料で引き受けてきた。白川さんは「可愛くなるようにと気持ちを込めて描いています。この石の絵のおかげで、猫好きの友達の輪ができたことが何よりうれしい」と話していた。
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