福井さん(福来)が自費出版 本紙への投稿文を1冊にまとめる 【舞鶴のニュース】
投稿日時:2002年05月07日(火)
福来の福井秀一さん(84)が、五年間にわたって本紙に投稿した文章を一冊にまとめ、「道標」(131ページ)のタイトルを付け、このほど自費出版した。戦争中に出会った忘れえぬ人物の思い出のほか、時事問題への関心も綴っている。
福井さんは旧制舞鶴中学校を経て、岐阜高等農林学校(現在の岐阜大学農学部)を卒業。一時東京で産業組合中央会(現・全国農業協同組合中央会)の家の光編集部で仕事をし、昭和18年8月に中部第40部隊(野砲隊)に入隊。戦後は東舞鶴高校などで生物を教えた。
教師を退職後は農業をしながら、平成10年から本紙の「潮騒」や「海鳴り」のエッセーコーナーに投稿してきた。戦後の教師生活よりも、戦時下と2年間の軍隊生活、終戦時の混乱の時代の印象が強く残っており、海軍少将に畑の作り方を指導したことやコント作家の思い出を記した。このほかにも開発と自然保護、臓器移植問題への意見など23編の原稿を書いた。
こうした投稿を自分の記録として1冊にまとめることにした。300部作成し、知人らに無料で配布した。福井さんは「話すよりも書くことのほうが、何度でも読み返して書き直すことができる点で気楽です。うれしいことも苦しいことも、みんなで助け合った軍隊時代が一番強く記憶に残っています」と話していた。
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