「桂林寺」開創600年で平成の大改修 本堂屋根瓦の全面葺き替えなど【舞鶴のニュース】
投稿日時:2002年07月02日(火)
舞鶴市紺屋の曹洞宗「桂林寺」(能登春夫住職)が、開創600年の記念事業として、平成の大改修に取り組むことになり、6月29日、関係者らが集まって起工式が行われた=写真。傷みが激しかった本堂の屋根瓦の全面葺き替えは今回が初めてとなる。約2年間かけて寺の整備を図る。
桂林寺は室町時代の応永8年(1401)の開創と伝えられ、洞林寺と称して七日市付近にあった。関ケ原の戦いで石田方が田辺城を包囲した際、同寺6世の大渓(たいけい)和尚が弟子の僧らとともに籠城戦に参戦した。現在は市内と丹後地方の曹洞宗寺院を束ねる要寺。
昨年600年を迎えたのを機会に寺の整備を図ることにした。江戸中期に建てられた本堂は屋根の傷みが激しく、全面葺き替えが長年の懸案となっていた。計画では渡り廊下を解体してホールを作り、本堂裏に排水路の設置などを行った後、12月に本堂を素屋根で覆って改修にかかる。完成は平成16年8月ごろの予定。工事は大滝工務店が担当する。総工費は約2億5000万円。
起工式は壇信徒役員と工事関係者の約30人が出席し、工事の安全を祈った。能登住職は「多くの壇信徒の方のご協力で整備を始めることができました。これを機会に今後も広く親しまれるお寺づくりをしていきたい」と話していた。
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