「養護学校の新設と街づくり」テーマに 本社など後援・9月29日にシンポジウム 【舞鶴のニュース】
投稿日時:2002年09月24日(火)
舞鶴市内に養護学校の新設を求めている「舞鶴に新しい障害児教育をつくる会」(森下亮一会長、会員280人)が、9月29日午後1時半から浜の市商工観光センターで、「養護学校の新設と舞鶴の街づくり」をテーマとしたシンポジウムを開催する。府教委は2005年に市内に養護学校の開校を決めたが、障害者に配慮した学校と街づくりに向け市民の声を届けようと、パネラーと来場者で意見を交換することにした。舞鶴市民新聞社など後援。
岩滝町の府立与謝の海養護学校は、丹後2市10町を通学圏とし、知的障害などの小学生から高校生までが在籍。現在、全児童・生徒は205人だが、半数近くの百二人が舞鶴市在住者。この内、寄宿生活者は13人、バス通学者が84人。往復3時間かけての通学バスの車内では発作を起こすこともあり、子供たちへの負担が大きい。
障害児童を持つ父母や学校教諭でつくる同会は、これまで舞鶴市内に養護学校の新設を求める運動を市と府に働きかけてきた。府教委は、知的障害や肢体不自由の子供たちを対象とした総合養護学校(収容規模140人)を、西地区に建設することを決定。今年度の6月補正予算で基本設計費などを計上した。
同会は新設の養護学校に関して、通学時間の短縮と地域との交流を考え、既存の小・中・高校に近い場所に設置▽相談活動、サポートをするセンター的機能▽寄宿舎の設置などの必要を訴えている。シンポジウムではこうした問題や障害児童の生活を報告し、バリアフリーのまちづくりを市民と考える。パネラーは日星高校の北村司郎校長、舞鶴在宅介護者の会の由里義雄会長、与謝の海養護学校の保護者ら。
森下会長は「養護学校新設への関心は少しずつ広がってきた。今後は学校の中身について市民、行政と一緒に作っていきたい」と話し、来場を呼びかけている。入場無料。託児もするが事前の連絡を。
【問い合わせ】電話63・5431、森下さん。
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