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合同学習会で交流~青井でアサギマダラを観察

合同学習会で交流~青井でアサギマダラを観察

投稿日時:2020年09月29日(火)

 青井の旧青井小学校で23日、城北中学校区の4小学校による合同学習会が開催された。参加したのは福井小、吉原小、余内小、明倫小の計およそ130人の3年生児童。市では、全国的に問題視されている「中一ギャップ」の解消も念頭に、小中一貫教育の取り組みを進めている。異なる小学校から集まった生徒同士での人間関係の再編成や、勉強の難易度が急激に上昇することなどが原因となり発生するとされる中一ギャップ。その際の環境変化に適応できない場合に不登校などの問題が起きることから、教育現場では様々な対策が実施されている。城北中学校区の4小学校では、いずれ共に学ぶ仲間と早い段階で親交を深めることを目指し、こうした合同学習会が催されているが、この日は3年生児童が初めて他校の児童と触れ合う機会になった。児童らがこの日観察したアサギマダラは、「海を渡るチョウ」として知られ、沖縄県などの南方で冬を過ごし、季節に合わせて日本列島を縦断する。市内には北上する5~6月と、南下する9月に飛来し、青井地区で住民らが栽培するフジバカマを好む習性がある。他校との合同学習で最初は緊張していた児童たちも次第に打ち解け、優雅に羽ばたくアサギマダラの姿を見て、一緒になって大きな歓声を上げたりしていた。4小学校ではそれぞれ校庭でフジバカマを栽培しており、アサギマダラにも馴染みがある。初めての交流は言わば、蝶が取り持つ縁となった。こうした取り組みが「中一ギャップ」の解消に向け、大きな効果を上げることを期待したい。

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