気さくな人柄で学生たちからも人気の先生 舞鶴高専の川勝教授に文部科学大臣賞 【舞鶴のニュース】
投稿日時:2002年12月06日(金)
全国の54校ある国立高専の教員の中から、教育活動や学生指導、地域社会への貢献で功績のあった人を顕彰する制度が今年度から設けられ、舞鶴高専機械工学科の川勝邦夫教授(58)=木ノ下=が最高位の「文部科学大臣賞」を受賞した。もの作りの楽しさを実践的に体験できる授業に取り組み、気さくな人柄で学生たちからも人気の先生。地元以外でも国際協力事業団(JICA)の派遣専門家として、海外での活躍でも知られている。
国立高等専門学校協会が、全国の54校の教員3855人を対象にした顕彰制度で、同大臣賞1人、国専協会長賞5人などを選んだ。
舞鶴出身の川勝さんは、民間企業などを経て昭和45年から舞鶴高専に勤務。当時は製図と製作実習の授業で課題を学生に与えていたが、アイデアを考えて試作して動かすまで一貫した授業をする「考案製作実習」の授業を同48年から導入。この取り組みが先駆けとなり、今では全国の大学や高専で取り入れられている。
学生生活の指導では学生寮の主事などを担当し、野球部などの顧問をして学生と関わっている。分け隔てなく学生と人としてつきあう姿勢は学生たちからも親しまれ、熱心な講義も重なって学生らによる「良い先生アンケート」で第1位に選ばれた。
授業の成果を公開講座として市民に講義したり、同校地域共同テクノセンター長として、府北部の企業の技術力開発のため、産官学の連携にも努めている。また、フィリピンやルワンダ、タイなどの学校建設を支援するプロジェクトで、JICAから現地へ派遣され、その体験から国際交流事業にも取り組んでいる。
川勝さんは「社会人となった卒業生たちがぼくの財産。今後は一層地域との連携に取り組みたい」と話していた。
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