赤煉瓦倶楽部舞鶴 が「舞鶴赤れんが賞」新設 第1回受賞物件はロードの再生活動など4件 【舞鶴のニュース】
投稿日時:2004年01月09日(金)
NPO法人・赤煉瓦倶楽部舞鶴(松井功理事長)は、赤れんがを活用したまちづくりに市民の意識の高揚を図ろうと、「舞鶴赤れんが賞」を新設し、受賞物件を発表した。大正末ごろに建築された北田辺の舞鶴西商工会館や、平成14年に建てられたシオン幼稚園、赤れんがロードの再生活動などが受賞した。表彰式は1月18日、余部下の同倶楽部舞鶴事務所で開かれる。
同倶楽部舞鶴は平成3年に設立し、市内に残る赤れんが建物の調査やジャズ祭などに取り組んでいる。今後はさらに赤れんがを生かしたまちづくりに、市民が参加できる雰囲気を作りだそうと、同賞を設けた。歴史的なまちなみと調和し、その雰囲気を高めているもの、魅力的な地域景観に寄与しているものなどを対象とした。
昨年10月から11月までに募集し、15件の応募があった。京都工芸繊維大学教授の日向進さんを選考委員会の委員長とした委員10人が現地調査などし、4件を選んだ。北吸の旧舞鶴海軍軍需庫倉庫周辺で、昨年から市民らが土に埋もれた赤れんがの道を掘り起こし、再生に取り組んでいる。「赤れんがロードを再生する市民の会」(小原舞代表)が受賞した。
シオン幼稚園は一部れんがタイル張りとし、れんが倉庫のデザインを取り入れた。市が所有する舞鶴西商工会館は、田辺城道筋に特徴ある建物として市民に親しまれている。海上自衛隊舞鶴地方総監部第1庁舎は旧海軍機関学校庁舎で、終戦後は駐留軍により白ペンキで塗られていたが、外壁を元のれんがタイルの姿に改修した。
同倶楽部舞鶴の馬場英男事務局長は「れんがを使った新しい建物が生まれるきっかけになれば」と話している。表彰式では舞鶴在住の陶芸家の鉄尾伸介さんが制作した銘板が贈られる。
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