志摩さんが製作総指揮の映画「ニワトリはハダシだ」 ベルリン国際映画祭から招待を受け出品へ 【舞鶴のニュース】
投稿日時:2004年01月23日(金)
舞鶴の近現代史を背景に、舞鶴に暮らす人々の物語を題材にした映画「ニワトリはハダシだ」(森崎東監督)が、2月5日から開かれる第54回ベルリン国際映画祭フォーラム部門に招待を受け、出品されることが決まった。製作総指揮は北田辺のシマフィルム代表の志摩敏樹さん(41)が務め、昨年5月から6月まで舞鶴ロケが行われた。志摩さんも同映画祭に出席し、現地での反響を楽しみにしている。舞鶴での先行試写会は春ごろの予定という。
昨年11月の第4回東京フィルメックスで、「ニワトリはハダシだ」が招待され、最終上映の作品として選ばれた。その際、この映画を観たベルリン国際映画祭の関係者から高い評価を得て、招待作品に決まった。
同映画祭は4部門が設けられている。フォーラム部門は作家の独自性に重点を置いている。優秀な作品には「国際批評家連盟賞」が贈られる。第50回では故・相米慎二監督の「風花」が受賞した。森崎監督は「生きているうちが花なのよ 死んだらそれまでよ党宣言」などで知られているが、今回の映画が初めての海外参加。
志摩さんは相米監督の「風花」の製作に関わった。昨春公開された阪本順治監督の「ぼくんち」では、舞鶴ロケに協力したが、舞鶴そのものを物語とした映画作りの思いを森崎監督に伝え、監督の快諾を得た。
映画は海軍鎮守府のもとで発展した町の光と影に彩られた舞鶴の近現代史を背景に、在日朝鮮人と日本人の元夫婦、知的障害の子供と養護学校教諭らの家族を描いている。吉原などでロケがあった。出演は原田芳雄さんや倍賞美津子さんら。
志摩さんは「舞鶴というローカルで撮った映画に普遍的な価値を感じてもらえた。森崎監督を遅ればせながら世界に紹介できてうれしい」と話していた。全国公開を計画している。映画のホームページ(http://www.shimafilms.com)も作った。
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