「語り部」養成講座スタート 引き揚げの歴史を語り継ぐ 【舞鶴】
投稿日時:2004年05月25日(火)
引き揚げの歴史を語り継いでもらおうと、市と市教委は5月22日、平の大浦会館などで、舞鶴引揚記念館「語り部」養成講座をスタートさせた。市内をはじめ宝塚市などの25人が受講した。来年3月まで10回の講座を開き、ワークショップなどを通して近代史を学び、体験者の話をもとにシナリオづくりなどをする。舞鶴港は昭和20年から同33年までの間、旧ソ連や中国などから約66万5000人の引揚者を受け入れた。その史実を伝えるために同63年に引揚記念館がオープンした。また、引揚者でつくる引揚を記念する舞鶴・全国友の会が語り継ぐ活動をしてきた。しかし、同会の会員が高齢化し活動が困難となったため、今回同講座を開設した。市は修了後、受講者らにボランティア組織を結成してもらい、同館を拠点にした活動のほか、学校での出前講座に参加するなどを計画している。募集定員10人程度としたが、市内や福知山、京都市などから20代~70代の28人が応募した。第1回目は同館を見学した後、大浦会館で開講式。同友の会副理事長で舞鶴語り部会代表の神原崙さんが「舞鶴を本当の意味で平和の発進基地にしてほしい」とあいさつした。続いて同友の会事務局長の藤村正己さんが引き揚げについて講義した。受講者らは「祖父が引揚者だった」「引揚公園で清掃をしていた時、来場者からいろいろ質問されたが十分に答えられなかった」とそれぞれ自己紹介した。
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