梅垣さん(河辺由里)、亡き兄の遺志継ぎ 観音寺登山道に絵馬堂を建立 【舞鶴のニュース】
投稿日時:2003年11月28日(金)
大浦の古刹、補陀落山観音寺(松尾法空住職)への登山道の中腹に、地元河辺由里の梅垣実さん(78)が、西国33カ所の絵33枚を展示した絵馬堂(仮称)を建立し、地元の人たちや参拝客の話題を集めている。世界平和と戦友の鎮魂を願って、また兄の遺志を継ぎ10月末に完成させた。
今年8月に81歳で他界した兄の勝さんは、生存中に趣味で多くの絵を描き残した。晩年には西国33カ所の札所寺院を色鮮やかな作品にしていた。33枚の絵はそれぞれの寺の特徴の風景や花などを入れて描き、中でも第8番札所の長谷寺の絵は舞鶴市展にも入選した。
勝さんはこうした絵を展示公開して多くの人に見てほしいと願っていたことから、その遺志の実現に向け、また、実さんも戦争で多くの戦友の命を失い、その慰霊鎮魂をしようと、絵馬堂建立を決断した。縦50センチ、横90センチの額に絵を収めて堂内に展示し、美の世界で埋め尽くしている。
梅垣さんは「多くの人にぜひ立ち寄って見ていただきたい」と話している。場所は府道田井線河辺由里バス停より車で3キロ、約7分。(写真と記事 ボランティア記者・河西昭彦さん)
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