フィリピン出身の福田さんが交流の場づくり 円満寺に故郷の料理と食材の新店舗 【舞鶴のニュース】
投稿日時:2003年12月12日(金)
フィリピン・マニラ市出身で舞鶴在住の福田みゆきさん(35)が、フィリピンの食品や雑貨などを扱った専門店「グローバル商事」を経営している。平野屋の同店は市内在住の外国人が、遠い家族のもとに送る荷物の取り扱いの窓口をしたり、フィリピンの家庭料理を出すなどもし、来店するフィリピン女性たちの憩いの場となっている。同店の自信をもとに、フィリピン料理と食材を扱う店「グローバル」を12月12日、円満寺に開店した。国籍を越え、交流の場にしたいという。
福田さんは19歳で仕事と日本語の勉強のため来鶴した。様々な仕事を経て、日本語は日常の読み書きができるまで上達し、新聞を読みこなせるレベルの日本語検定2級に合格。日本国籍も取得した。今年12月までで市内在住のフィリピン人は338人。故郷の味を懐かしく思っても、料理の食材が手に入りにくく、祖国の家族に荷物を送る際の手続きの煩わしさの体験から、この仕事を思いつき、店を構えず食材を通信販売や配達していた。2年前に同店をオープン、現地で仕入れた調味料や果物の缶詰、お菓子など食品約500種類のほか、化粧品などを販売する。
また、日本の肉じゃがに似たアドボや焼きビーフンのパンシットなど、フィリピン料理と日本食も出している。日替わりメニューは1000円でお腹いっぱいになることから人気。市内で働くフィリピン女性が互いの近況を話し合うだけでなく、信頼する日本人に悩みを相談したり、ロシア人らがコーヒーを飲みに立ち寄る。福田さんほか女性3人が手伝う。
同店が手狭となったため、マナイ商店街近くの元中華料理店を改装した新店舗店は料理と食材を扱い、元の店舗では化粧品や衣料などを扱う。料理は12月17日ごろから提供する予定。福田さんは「店の名前のように国籍や性別に関係なく、だれでも来てもらって交流できる場にしていきたい」と話している。
新店舗は午前10時~午後8時、金・土曜日は翌朝5時まで。年中無休。電話は75・8186。グローバル商事は75・8196。
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