9月26日に「ミュージアムトークとシンポ」 「糸井文庫」の俳諧史資料の研究成果公開【舞鶴】
投稿日時:2004年09月21日(火)
舞鶴市指定文化財の「糸井文庫」の俳諧史資料の研究成果を公開しようと、市は9月26日、北田辺の市民会館などで、ミュージアムトークとシンポジウムを開催する。近世から近代にかけて丹後の俳諧文化と俳諧に関わる人たちの姿を、調査を担当した研究者らが解説や講演などで明らかにする。また、シンポを記念して市郷土資料館では企画展を10月2日から開く。糸井文庫は、岩滝町出身の実業家、糸井仙之助が収集した丹後に関係する近世の書籍・古文書で、昭和24年にその多くを市が譲り受けた。丹後国内伝説に関する資料など六部で構成され、平成14年度から立命館大学と協力し、デジタル保存に取り組んできた。同文庫の第2部が「俳諧史資料」。俳諧(俳諧の連歌)の最初の句(発句)を、松尾芭蕉が文学性の高いものへと確立し、明治になって正岡子規が発句だけを残し、俳諧の発句を改め「俳句」と呼ぶようになった。26日午前10時から西公民館で、研究チームが資料を解説。午後1時から市民会館で「俳苑の光彩~糸井コレクションにみる丹後~」と題してシンポジウムをし、英知大学の竹内千代子助教授が「中興期丹後俳壇と芭蕉塚」など3人が基調講演と討論をする。参加は無料。同資料館の企画展「糸井文庫~俳諧コレクション~」は、芭蕉の100回忌に建立された丹後の芭蕉塚建立に関する俳書などを展示をする。10月31日まで。入館無料。
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