舞鶴舞台の映画「ニワトリはハダシだ」 東京国際映画祭から招待受ける【舞鶴】
投稿日時:2004年10月19日(火)
舞鶴の近現代史を背景として、町そのものを舞台にそこで生きる家族の物語を映画化した「ニワトリはハダシだ」(森崎東監督)が、10月23日から同31日まで開かれる第17回東京国際映画祭(審査委員長・山田洋次監督)で、グランプリを競うコンペティション部門に招待を受け出品される。2月のベルリン国際映画祭に続いて、高い評価を受け招かれた。スティーブン・スピルバーグ監督も来日する中、舞鶴の歴史や風景がどのような印象を与えるか楽しみだ。シマフィルム代表の志摩敏樹代表(41)=北田辺=が、舞鶴を舞台にした映画づくりの思いを森崎監督に伝え、メガホンを取った。自身は製作総指揮を務め、昨年5月から6月にかけて舞鶴ロケを開始。みずなぎ学園や市民の協力を受け、吉原や野原など各地で撮影が行われた。物語は浮島丸事件の生存者を母に持つ在日朝鮮人2世の女性(倍賞美津子)、その夫(原田芳雄)、彼らの子供で知的障害を持つ少年、養護学校の教諭らを軸に、警察の汚職や家族の絆などをユーモアを交えて描く。石橋蓮司、塩見三省、余貴美子ら個性的な俳優陣が出演する。 完成後は昨年の第4回東京フィルメックス特別招待作品として出品、今年2月には第54回ベルリン映画祭フォーラム部門に招かれ、物語と舞鶴の風景が高い評価を受け、ドイツでの上映の申し込みがあった。今回の東京国際映画祭は、世界の実力ある作品を掘り起こし紹介する。この映画祭のゼネラルプロデューサーの角川歴彦さんの目を引き、約350本の中からコンペティション部門の15本に選ばれた。六本木ヒルズなどをメーン会場にし、スピルバーグ監督も来日する。志摩さんは「ベルリン映画祭と同様に、舞鶴というローカルで撮った映画に普遍的な価値を感じてもらえたのだと思う」と話していた。11月には初の公開となる舞鶴での先行上映、それに続き東京で上映される。5日は総合文化会館、7日は市民会館。時間は(1)正午(2)午後3時(3)同6時。前売りは1500円。チケットは両館などで販売中。
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