台風23号、市内で全壊35戸半壊36戸 床上浸水850戸、床下浸水1413戸【舞鶴】
投稿日時:2004年10月26日(火)
10月20日に台風23号によるはげしい雨と風が襲った舞鶴では、時間の経過とともに被害の実態が明らかになってきた。被災した地域の市民らは後片付けに疲労の色を見せている。志高の国道175号では由良川の氾濫で観光バスなどが水没。路上に放置されていた車両も同21日夜までに路肩に寄せられ、開通した。その近くでは水に流されて田んぼに突っ込んだままの車も。床上浸水した国道沿いの民家や商店では、泥だらけになった家財道具を外に運び出す作業に追われていた。府道西神崎上東線では増水した由良川の水によって、モーターボートが道路に乗り上げていたり、一部の道路と田んぼが流木やごみなどで埋め尽くされていた。20日夜には同線を通行して車で帰宅途中の人が増える水かさを見て、車を置いて北近畿タンゴ鉄道の線路を歩いて神崎まで帰宅したという。西市街地でも雨と高野川の堤防を越えた水によって、国道27号沿いの商店街、同河川沿いの竹屋町商店などで床上、床下浸水の被害がでた。竹屋町で後片付けをする男性は「20日は見る見るうちに水が増え、21日午前1時ごろには腰上まで来た」と話していた。市災害対策本部や西警察署の調べでは、下見谷の河田弘さん(73)と妻のシズ江さん(72)が、滝ケ宇呂の近藤フジさん(94)が自宅裏山が崩れ遺体で見つかった。乗用車で帰宅途中の西神崎の金谷茂子さん(53)が22日、水間の田んぼで亡くなっているのを西署員が見つけた。22日夕方、大川の会社員、藤田隆男さん(77)の乗っていた軽乗用車が上東で確認され、翌日に近くの山の斜面で遺体で見つかった。志高の国道で水没したトラックの運転手は行方不明のままになっている。床上浸水は850戸、床下浸水は1413戸、全壊35戸、半壊36戸。冠水した農地は507ヘクタール。佐波賀では200羽の養鶏が死んだ。パイプハウスは298棟が倒壊した。田井漁港では15隻の漁船が転覆した。
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