村づくりに取り組む「ふるさと大浦21」 竹炭窯完成し初火入れ、大浦をPR【舞鶴】
投稿日時:2004年12月17日(金)
大浦地区の村づくりに取り組むグループ「ふるさと大浦21」(岸英一会長)が、多祢寺の舞鶴自然文化園内に築造してきた竹炭窯が完成、12月14日、初火入れをした。手入れが届かず繁茂する孟宗竹を有効利用し、竹炭と竹酢づくりを通して大浦の魅力の発信につなげる。来月に窯を開けて竹炭を取り出す予定。同グループは平成9年に観音寺に竹炭窯を製作し、竹炭と竹酢の製品化に成功。一般の木炭に比べて竹炭は多くの穴があり、水の浄化や湿気の除去に効果を発揮し、高温で発熱する特徴がある。JA東支店やとれとれセンター道の駅などで販売している。これまでの窯は作業するトラックが入りにくい場所にあったため、関電の竹炭実験研究センターに隣接する竹林に築いた。約10人が7月から山を削ってれんがを組み上げ、赤土を盛った。9月に一度完成したが天井が落ちそうだったため、天井を再度作り直した。窯は奥行き3メートル、幅2.7メートル、高さ1.3メートル。約250キロの竹炭が出来上がり、これまでの窯の2.5倍の生産量が見込める。竹を1メートルの長さに切り、ぎっしりと窯に詰めて着火。炭化させた後、空気を取り入れて一気に窯内の温度を上げる精錬を行い、火を消して約10日間かけて熱を冷ます。同グループ特産部会会長の永田武さんは「今後は年に3度ほど竹炭づくりをし、大浦の竹炭をPRしていきたい」と話していた。
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