卒業研究で3DCG動画の空間デザイン 高専の渡邊さん、しおじ浜地区テーマに発表【舞鶴】
投稿日時:2006年03月03日(金)
海岸に接したしおじプラザと隣接する浜地区について、舞鶴高専建設システム工学科5年生の渡邊健志さん(20)が卒業研究のテーマとして取り組み、3DCG(3次元コンピューターグラフィックス)による動画(アニメーション)の空間デザインを作成した。舞鶴をイメージした親水性や安全性などに配慮した公園などを視覚的に提案する。まちづくりの参考につながればとしている。潮路通り沿いの同プラザと浜一帯は、整備が検討されており、まちづくりに関わる市民から、この地域のアイデアを提案してほしいとの要望を受け取り組んだ。3DCGを使って視覚的なデザインを作ることで、行政と市民が意見交換しやすい材料になると考え、1分間の動画とA4判30ページの論文にまとめた。しおじプラザの現状を水辺の利点がうまく活用できていないと分析。開放的で安全な空間▽海の活用などをデザインのコンセプトにし、しおじ全体を港のイメージで組み立て、陸側に海水を引き込んだり、護岸を階段状にした。また、公園の噴水周囲にブロックを置き、潮の干満によって見え隠れする工夫をした。続く浜に鶴をイメージした庭を作る。昨年11月、市職員と市民からこの提案に対する意見を求め、舞鶴らしいアイデアやリピーターを増やす施設などがほしいとの課題を受け、改善案を作成した。新たに噴水の周囲のデザインをリアス式海岸の舞鶴の地形をイメージし、歩道側に商業スペースの店舗を設置。護岸に転落防止柵を作るなどした。渡邊さんは「アイデアを具体的な形にするのが難しかった。背景の景色を取り入れる課題が残った」と話している。指導教官の高谷富也助教授は「舞鶴のまちづくりに関する卒業研究は増えている。今回は自分のアイデアをしっかりを出した研究になっている」と評価していた。3月13日に舞鶴TMOの会合で発表する。
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