地元の人ら5メートルの「幻の滝」写真に 城屋の山中、大蛇退治伝説の舞台近く【舞鶴】
投稿日時:2006年03月14日(火)
夏の夜の奇祭で知られる「揚松明」が行われる城屋で、祭りに結びついたとされる大蛇退治の伝説の舞台の「蛇ケ池」近くの山中に、約5メートルの高さの滝があることが分かり、探索した地元の人が写真撮影をした。城屋でもごく一部の人しか見たことがなく、「幻の滝」とされてきた。滝を見たことがある地元の堀田信行さんの案内で、3月7日、坂根正喜さんらが綾部との市境近くの蛇ケ池と滝の探索に出かけた。車で府道物部西舞鶴線の奥城屋の突き当たりまで行き、そこから徒歩で人が入らない山道を木を払いながら進み、池ケ谷と呼ばれる場所に到着。さらに奥の蛇ケ池を目指し歩くと、「ゴウゴウ」と流れ落ちる水音が聞こえてきた。歩き始めて約2時間かけて目的の滝を見つけた。市内の滝では真倉の不動の滝が知られるが、「それよりも高いかもしれない」という。坂根さんがカメラで撮影した。城屋に伝わる伝説では、弘治2年(1556)、女布に住む一色家の家臣森脇宗坡(そうは)の娘が、隣村の志賀郷(綾部市)に嫁いでいたが、登尾峠を越えて里帰りの途中、蛇ケ池に棲む大蛇に襲われ命を落とした。その大蛇の頭部が城屋の雨引神社に祀られ、神社の祭礼として毎年8月14日に揚松明が奉納されている。
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