最新の記事

  

6月27日に被爆ピアノコンサート 総合文化会館小ホールで 【舞鶴】

6月27日に被爆ピアノコンサート 総合文化会館小ホールで 【舞鶴】

投稿日時:2006年04月25日(火)

 大正初期に作られ、広島の原爆で被爆し壊れながらも、その後に修理されたグランドピアノを使ったコンサートが、6月27日午後7時から浜の総合文化会館小ホールで開かれる。東舞鶴高校出身の作曲家、篠原真さん(49)=東京都=がふるさと舞鶴の桜をイメージした新曲を発表したり、地元の演奏家たちも出演する。主催するピアノ教師らは、ピアノの音色を通して平和を伝えたいとしている。グランドピアノは、日本で製造され現存しているピアノの中で最古級という。1945年8月6日には爆心地から2キロの小学校にあり、脚が折れるなどバラバラに壊れたが、音を増幅される共鳴板は奇跡的に残った。戦後、広島市民の「焼け跡に音楽を」との声で修理され、広島音楽大学(現エリザベト音楽大学)で使われてきた。現在は広島市在住の調律師、矢川光則さんが所有する。昨年秋に被爆ピアノのコンサート開いたピアノ教師らが好評だったことから、「ふるいピアノのあったかコンサート実行委員会」(藤澤眞理子代表)を作って企画。第1部では6月25日に決まるピティナピアノコンペティション舞鶴予選の特別賞受賞者(5人)、地元の宮下哲美さん(ピアノ)、糸井祥己さん(ベース)がジャズで「赤とんぼ」を演奏する。矢川さんの話もある。第2部は篠原さんが舞鶴の桜をイメージした新曲「Eternal Blossom」を発表。ピアノ教師の堀尾圭子さんと川端安子さんがピアノ連弾のための組曲「5つの風景」を演奏する。篠原さんは東京芸術大学を卒業し、「Jupiter」を歌う平原綾香を中学時代から指導し、デビューのきっかけを作った。第3部は地元ピアニストらがモーツァルトの曲を演奏する。篠原さんは「舞鶴のように至る所で桜の花が咲き誇る、こんな時代が永遠に続くことを祈って演奏したい」とメッセージを寄せている。入場料は大人2000円、高校生以下1000円。定員は350人。
【問い合わせ】電話64・0880、市文化事業団。

この記事をシェア!
Management BY
舞鶴市民新聞
当サイトは舞鶴市民新聞社が運営しています
ページトップへ