吉坂の「舞鶴だちょうらんど」 ダチョウ、元気に育ち人気集める【舞鶴】
投稿日時:2005年01月07日(金)
舞鶴市吉坂の国道27号沿いで、ダチョウ10数羽が飼育されている。南アフリカ生まれだがすっかり舞鶴の気候にも慣れ、体長は約2.4メートルにまで育った。夏には多くの親子連れらが柵越しに見学する人気を集めている。今年は酉年。「舞鶴だちょうらんど」代表の谷口茂樹さん(53)=小倉=は「元気に育ってほしい」と成長を見守っている。ダチョウは飛ぶことはできないが地上を時速65キロで走ることができる草食の鳥類。その肉は牛肉に近い赤色で脂が少ないヘルシーな食肉として、欧米では牛・豚肉と並びポピュラーとなっている。焼肉、ステーキなどにして食べる。また、皮はオーストリッチと呼ばれる高級品で靴や財布などに利用。さらに、羽は埃をとるダスターやインテリアに加工されている。その卵はニワトリのものの25個から30個分もあり、重さは約1.5キロ。中南米では「大きな希望」を表すものとして、結婚式の贈り物にも使われる。中身を食べた後は、殻に絵を描くエッグアートの作品にもなり、人気を集めている。土木・砕石業などを営む谷口さんは、ダチョウの肉がおいしいとの話から食肉を販売しようと、2002年に生息地の南アフリカから生後1カ月のダチョウ20数羽を輸入してスタートさせた。現在は北海道や兵庫県など、日本各地で総数約1万羽が飼育されているという。国道沿いに柵で囲った約1700平方メートルの飼育場を整備した。ほとんど鳴かず糞もあまり匂わず、人にも慣れて飼いやすく、いまはオスは体重約120キロ、メスは約100キロにまで育った。口コミで知られるようになり、夏場で多い時には1日に約100人が見学に訪れた。すでに成鳥だが無精卵しか産まず、有性卵を産むには生後3、4年かかる。南アフリカから輸入したダスターなどをとれとれセンター道の駅で出品するほか、だちょうらんどで食肉を販売する。卵は予約で1個約5000円、殻1個1500円~2000円で売る。また、絵を描くなどしたエッグアートも制作している。谷口さんは「将来的には卵からひなを孵化させて育て、食肉にして販売もしていきたい」と話していた。
【問い合わせ】電話64・7716、だちょうらんど。
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