久保さん(余部下)が『伊佐津川』を作詞、CDに 子供のころに魚を取って遊んだ思いを歌う【舞鶴】
投稿日時:2005年04月05日(火)
子供のころに魚を取って遊んだ伊佐津川への思いを歌にしようと、元海上自衛官の久保明生さん(63)=余部下=が、『伊佐津川』の題名で作詞した。知人の音楽家に依頼して付けてもらった曲を自らギターを弾き、清き流れが永久に続くことを願って歌ったCDを作った。久保さんは、今田の出身で、実家の前を伊佐津川が流れている。子供のころには、この川でアユやウグイ、フナ、モズクガニなどを取って遊んだ。泳ぎを覚えたのも、この川だった。初夏には無数のホタルが飛び交い、ホタル狩り楽しんだ。49歳の若さで亡くなった父親も、この川で魚を取り、父親が亡くなった後、母親は子供たちを育てるために、砂利の採取業に汗を流すなど、まさに伊佐津川は自分たちを育てた川でもあったという。和歌や俳句を独習したことを生かして、思い出深い伊佐津川をテーマに、これまでも詩に書いていた。今回の作詞は、海上自衛官を退官して、2度目の務めも終えたことから、再び思いを整理して書き上げた。曲は海上自衛隊横須賀基地の勤務時代に知り合った小宮佐地子さん(横須賀在住)に付けてもらった。 2年前から舞鶴ギター合奏団にも加わり、練習しているギターの弾き語りで歌った。これにナレーションも入れて、同合奏団のメンバーの協力でパソコンでCDを製作した。CDは兄弟や子供たちに渡すという。久保さんは「伊佐津川の思い出を、子供たちに知ってもらい、いつまでも清流であってほしいとの願いを込めました。この歌が、川の美化の一助になれば望外の喜びです」と話している。
『伊佐津川』
1、仰げば貴き 弥仙の峰
神の与えし 無量の恵み
ふところ深く 受けとめて
尽きぬ流れは 生命育む
あゝ天の川 伊佐津川
2、白雪とけて 水ぬるむ
早魚のぼり 桜花流るる
濁流ときに 渦巻くも
やがては若鮎の銀鱗躍る
あゝ父の川 伊佐津川
3、清みなす流れ ゆったりと
水鳥あそび 笑顔が集う
想いは尽きぬ 故郷と
はるかな海へ 虹のかけ橋
あゝ母の川 伊佐津川
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