台風23号被害農家支援へ心強い助っ人 市内外から農業災害ボランティア53人【舞鶴】
投稿日時:2005年04月19日(火)
昨年10月の台風23号で被害を受けた農家を支援しようと、市内はじめ京都市などから53人が4月16日、加佐地区の被災農家のもとに集まり、田畑の水路などの泥出しのボランティア作業に取り組んだ。まいづる農業災害ボランティアセンター(事務局・市農林課)が、冬場の参加者が少なかったことからこの日を強化日として実施。また府などもふるさとボランティア活動として、京都南部で参加者を募った。春の農作業を控える農家たちには、心強い助っ人と励ましとなった。災害ボランティア派遣事業は、市やJAなどで組織する同センターが、国の災害復旧事業の対象外の田畑で、土砂やごみの片付けにボランティアを派遣する。昨年12月から土・日に実施、これまでに派遣要請のあった延べ39カ所で、延べ313人が作業した。しかし、冬場は悪天候などで人手が集まらず、同センターは3月から月1回の活動強化日を設け、集中的に作業をすることにした。先月はその効果が表れ55人が参加した。今月の強化日のこの日は、府などもふるさとボランティア活動の一環として実施。同活動は、都市部の市民に農地保全の活動に参加してもらうもので、京田辺市や向日市などから27人が集合しバスで来鶴した。現地で合流した参加者らは、要請のあった上漆原や桑飼下など8カ所に分かれ、スコップなどを手に作業にあたった。今回初めて派遣を依頼した西方寺の霜尾喜三さん(26)は、4.6ヘクタールの田で米を作る。この田の排水路から泥を上げた日馬保行さん(63)=京都市=は「週に2回は仕事で舞鶴を通り、以前から被害が気になっていた。同じような田舎の生まれなので人ごととは思えない。田植えに間に合うように役に立てれば」と話していた。霜尾さんは「本当に助かります。何とか6月には田植えができるようにしたい」という。また、近くの定方克之さん(41)の畑でもボランティアが水路の泥出しをした。すでに2度手伝いを受けるなどして徐々に片付き、一部の畑は土を起こしニンジンなどの種を蒔いた。「残る畑も乾き具合を見て耕したい。6月には野菜の収穫ができるかもしれない」と、少しずつ歩を進めている。5月も強化日を設けるが日程は未定。
【問い合わせ】電話66・1023、市農林課。
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