こどもとはたらく仕組づくり 女性活躍推進に新たな一歩 「子育てしやすい街」で魅力増進へ
投稿日時:2021年01月15日(金)
超少子高齢化が進む我が国にあって、女性の活躍推進は労働力確保の観点からも重要な課題であり、様々な取り組みがなされている。そんななか当地でも、妊娠や出産によって仕事の現場から離れた女性を支援する取り組みが始まった。
子どもの近くで仕事ができる場所として開設された「パパママコワーキングスペース」は、平野屋のカフェ・フラットプラス2階の多目的スペースを利用。毎週水曜・木曜の午前10時~午後4時に開放する。運営は京都市に本社を置くツナグムが担う。府北部などへの移住を支援する事業を展開する同社。今回の事業はふるさと納税業務などを請け負っている地域商社のHOUKO、フラットプラスを運営するKOKINと提携し実施する。育児をしながらフルタイムの仕事に復帰することは難しくても、週に数回を少しの時間ならと考える人は多い。この取り組みはHOUKOが中心となり募った業務を、コワーキングスペースに集まり、場合によっては子連れで仕事をするというもの。現在すでにデータ入力や画像編集、郵便物の封入作業などの業務が集まっており、これまでに開催した説明会等を通じて集まった約20人が会員として登録しているという。ツナグムのプロジェクトマネージャーとして事業を統括する小谷明日香さん(35)=㊨写真=は、「育児で離れた仕事に復帰するのは、簡単なことではない。この事業を通じて、その第一歩を円滑に踏み出す後押しになるような仕組みを作りたい」と話している。
【働きやすい街は暮らしやすい街】
「地方で暮らすという選択肢が、確実に増えている」と話す小谷さんには、府北部などへの移住を後押しする「京都移住コンシェルジュ」として活動した経験も。4人きょうだいの長女として宇治市で生を受けた小谷さん。自然も残るふるさとで成長し、大学卒業後に大手出版社に就職し東京勤務になった。7年間を過ごした会社員生活は変化と刺激に富んだ素晴らしい日々だったが、ある時を境に自身の望む未来図と現実とのギャップを感じるようになった。仕事に不満はなかったが、家庭を築き、子を育てる環境とは思えなかった東京。悩んだ挙句、京都へのUターンを決めた。人間関係やそれまでの経験が全てリセットされたマイナスからの再出発だったが、東京では見ることのなかった虫の姿を目にしたとき、自然あふれる日常の喜びが沸き上がった。その後、結婚し出産を経験。2019年からは、夫の転勤で舞鶴に身を寄せることになった。小谷さんは、「自然も豊かで施設も充実し、とても子育てがしやすい街です」と舞鶴を評する。雪を見て興奮したり、夕焼けを見て「キレイ」と話す娘の姿を見るたびに、幸せをかみしめているという。「お母さんが働きやすいということは、地域の大きなセールスポイントになる。舞鶴には大きな可能性がある」と小谷さんは力を込めた。事業についての問い合わせは、メール(team.m202012@gmail.com)またはTEL080・1482・5179、小谷さんまで。
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