全国小・中学生箏曲コンクールで優良賞 泉知里さん・ひかりさん姉妹がそろって【舞鶴】
投稿日時:2005年08月05日(金)
小中学生が出場する箏の全国大会で最もレベルの高いことで知られる「第23回全国小・中学生箏曲コンクール」の中学生個人の部と小学生同部で、白糸中学校3年の泉知里さん(15)=小倉=と志楽小学校6年の泉ひかりさん(12)=同=の姉妹が、3位の優良賞を受賞した。演奏のタイプの異なる2人は互いに刺激を受けながら稽古に励んできた。姉の知里さんは今回が最後の出場の機会となり、そろって受賞できたことを喜んでいる。同コンクールは7月28、29日に広島県福山市で開催。各流派を越えて新しい才能を育てるコンクールで、プロを目指す出場者も多い。邦楽界を代表する演奏家らが審査員を務め、高いレベルの音色や表現力が求められる。今回は小・中学生の部に計45人が出場、予選と本選が行われた。ひかりさんは昨年の同コンクールに初出場し、優良賞を受けた。泉さん姉妹はともに小学2年生から、生田流の沢井箏曲院教師の立道明美さん=矢之助町=の教室に通って指導を受けている。知里さんは表現力に優れ、歌うような曲を得意とし、ひかりさんは小学生とは思えない指の動きで速い曲を弾く技術を持つ。2人の特徴に合わせて立道さんがコンクールで演奏する自由曲を選曲し、知里さんは「楽」、ひかりさんが「翔たき」を10カ月かけて稽古した。5回目の挑戦で本選出場を果たした知里さんは「予選で力を出し切り本選の演奏はいま一つだったので、優良賞にびっくりした。昨年、妹が初出場で賞をもらって悔しかったこともあり、2人でとれてうれしい」、本選では緊張感から不本意な演奏になったひかりさんは「お姉ちゃんはライバル。中学生になったら最優秀賞をとりたい」と話していた。立道さんは「タイプが異なる演奏をする姉妹が、そろって受賞することは中々ないことでうれしい」と讃えた。2人は立道さんが主宰する箏アンサンブル斗為巾のコンサートにも出演する。8月28日午後1時から北田辺の市民会館で開かれる。入場料1000円。
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