「浮島丸殉難者を追悼する会」に 韓国政府から感謝状、8月24日に追悼集会とシンポ
投稿日時:2005年08月12日(金)
終戦直後に起きた浮島丸事件の犠牲者の追悼を続ける「浮島丸殉難者を追悼する会」(野田幹夫会長)に対して、韓国政府から感謝状が贈られることになり、8月24日の追悼集会で、駐大阪大韓民国総領事館の領事が出席して伝達する。一方、同会は戦後60周年を迎えるのを機に、事件をテーマに東アジア国際平和シンポジウムを開くが、資金集めが難航している。カンパの協力を呼びかけている。青森県で土木作業を強いられていた朝鮮人労働者とその家族を乗せた「浮島丸」が、帰国のため朝鮮半島釜山に向け航行の途中の1945年8月24日に舞鶴湾に寄港、謎の爆沈をし、朝鮮人と日本人乗組員の549人が死亡した。市民らが毎年追悼を続けて浮島丸事件を語り継ぎ、映画化や韓国市民との交流も実現した。戦後60周年の機会に、追悼の取り組みをする日本人に感謝の気持ちを伝えたいと、韓国政府から感謝状が贈られることになった。同領事館のキム・キョンス領事が集会に参加する。同会の須永安郎事務局長は「日韓の政府間の関係がぎくしゃくする中、市民交流の点でも評価されたのでは」と話している。シンポはこの日の午後2時から浜の市商工観光センターで開催。広島市立大学広島平和研究所所長の浅井基文さんがコーディネーターを務め、中国と韓国の研究者をパネラーに迎える。入場無料。京都市や滋賀、石川などからも参加したいと関心は広がっている。 その一方、渡航費や同時通訳者など約300万円の費用がかかる。当初は2つの基金に申請したが補助が受けられず、市民や団体にカンパを募ることにした。これまでに45件、約50万円のカンパが寄せられた。募金の振込先は郵便振替01030―7―59465 浮島丸受難者を追悼する会。
【問い合わせ】電話62・2374、須永さん。
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