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骨髄バンク運動支援へ上映会 12月4日、市民会館で映画「火火」【舞鶴】

骨髄バンク運動支援へ上映会 12月4日、市民会館で映画「火火」【舞鶴】

投稿日時:2005年11月15日(火)

映画「火火」の1シーン(シネマ・ワーク提供)

 女性陶芸家の草分けで、骨髄バンクの立ち上げに尽くした神山(こうやま)清子さんをモデルにした映画「火火(ひび)」(高橋伴明監督)の上映会が、12月4日午後1時半から、北田辺の市民会館で開かれる。信楽で陶芸の道を一心に歩み、白血病の息子を励ましながら力強く生きる女性の姿を描く。病気の子供たちを見守った元看護師や骨髄バンク運動を進める市民らが上映に取り組む。収益金は骨髄移植推進財団に寄付する。1936年生まれの神山さんは信楽の自宅に穴窯を築き、釉薬を使わない自然釉の復元に挑んだ。夫と離婚し女性の窯元が認められない中にあって、失敗を繰り返しながら5年の歳月の末、緑色のビードロに輝く作品を完成させ、全国で個展を開いて高い評価を受けた。同じ陶芸の道に進んだ長男の賢一さんが、27歳で白血病を発病。公的骨髄バンクがない時代だったため、親子と友人らで骨髄提供者を探す運動を始め、後の骨髄移植推進財団の設立に大きな力になった。しかし、賢一さんの適合ドナーは見つからず叔母から移植を受けたが、再発して31歳で亡くなる。現在、清子さんは作陶を続ける一方、同じ患者と家族の支援を続けている。同財団の今年9月末のまとめでは、ドナー登録者は21万8036人、患者登録者は3035人。これまでの非血縁間の移植実施数は6785例。骨髄移植には患者と提供者の白血球の型の一致が必要だが、非血縁間では数百人から数万人に1人と言われ、同財団はドナー登録者30万人を目指している。田中裕子さんと窪塚俊介さんが神山さん親子を演じた「火火」は昨年完成し、各地で自主上映の形で広まってきた。国立舞鶴病院小児科病棟で、子供たちの看護に尽くした元看護師の西村佳子さんが映画で賢一がドナー登録を語りかける姿に共感し、舞鶴で骨髄バンク運動を進める「きりんの会」メンバーらと実行委員会を作って、上映と運動の支援に取り組むことにした。  料金は一般1000円、18歳未満500円、当日は各300円増し。チケットはギャラリー・サンムーン、市民会館、総合文化会館などで発売中。
【問い合わせ】電話63・4858、サンムーン。

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