在宅介護支援センター「真愛の家」 寸劇で「認知症」を分かりやすく【舞鶴】
投稿日時:2005年12月13日(火)
高齢になれば誰でも患う可能性のある「認知症」についての理解を深めてもらおうと12月11日、上安の特別養護老人ホーム「真愛の家 寿荘」で、認知症に対応する家族らの姿が寸劇で上演された。物忘れや徘徊などの症状が分かりやすく再現され、来場した地域住民ら約80人が熱心に鑑賞した。寸劇は舞鶴市家族介護事業の一環として、在宅介護支援センター「真愛の家」(植松誠明施設長)が開催した。高齢者を在宅で介護している家族の負担の軽減を図り、高齢者の生活の維持・向上を目的に、舞鶴市から事業委託を受け、同支援センターでは、介護相談のほか、「介護教室」などを行っている。寸劇の上演は、認知症に対する地域の理解を広めることを狙いに初めて取り組んだ。寸劇のタイトルは「認知症ってなに?」。同センターに隣接する認知症対応型共同介護施設(グループ)「真愛の家 恵の里」の職員を中心にシナリオを書き、出演する特別養護老人ホームらの職員15人が、約2カ月前から業務の合間を縫ってけいこを続けてきた。寸劇は「物忘れの違い」「ごはん戦争」「徘徊騒動」など、認知症の5つのケースをス想定して演じられた。単なる健忘症と自分の体験をすべて忘れる認知症との違い、食事をしていないと言う高齢者への家族の対応、徘徊する高齢者には、家族だけでなく近所の人たちの協力を得ることなどを劇を通して呼びかけた。植松施設長は「地域の理解を深め、認知症になっても、安心して暮らせるまちづくりに、寸劇が役立てればと思います」と話していた。
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