「舞鶴共済病院」WHOとユニセフから 赤ちゃんにやさしい病院に認定 【舞鶴】
投稿日時:2006年08月25日(金)
浜の舞鶴共済病院(多々見良三院長)はこのほど、WHO(世界保健機関)とユニセフ(国際児童基金)から、「赤ちゃんにやさしい病院(BFH=Baby Friendly Hospital)」の認定を受けた。出産直後から母親と赤ちゃんとの肌の触れ合いを深め、母乳哺育を促進するカンガルーケアの取り組みが評価された。府下では唯一のBFH認定病院となり、他病院の産婦人科の休止の影響もあり、今年は大幅に分娩件数が増加しそうだ。 ユニセフなどでは母乳育児の支援などのため、「母親が分娩後、30分以内に母乳を飲ませられるように援助すること」など、10カ条を実践している病院をBFHとして認定している。全国では2006年度までに43病院が認定を受けた。共済病院は昨年、BFHに申請して書類審査は通過したが、訪問審査でパスできず、今年再度申請し前回の課題をクリアし、関西圏では6番目の認定を受けた。 共済病院産婦人科では1993年から、母親と赤ちゃんが産後に同じ部屋で過ごす母子同室を開始。生まれたばかりの赤ちゃんを母親が抱き、母乳で育てるカンガルーケアを推進している。また、退院後の育児相談などに応じる母乳外来、出産前後の母親や夫を対象にした母親・両親学級を開設した。出産後の支援にも力を入れており、退院後の母乳育児は90%と高い比率となっている。 多々見院長は「病院全体が協力してできた取り組みであり、住民の皆さんに病院を選んでもらう際の一つの指標になると思う」と話していた。 現在、産婦人科医は福井大学から派遣を受けた常勤医3人、助産師15人、ベッド数25床。。昨年は年間438件の分娩件数があり、この内市内在住者は約半数、残りは高浜や宮津、遠方からの里帰り出産。今年2月から行永の舞鶴医療センターが産婦人科を休止した影響で、1月~7月の分娩は378件。月平均55件にもなり、年間では600件を超える見通し。
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