平野屋で青果卸販売を営む泉食料品店(泉博文代表)が、車に乗ったまま野菜や果物を購入できる「ドライブスルー八百屋」を始めた。同様の取り組みは都市部で人気を集めており、「密を避ける」観点から広がりを見せつつある。

　同店は学校給食や飲食店向けに卸販売を行っており、今回の緊急事態宣言による時短要請で需要が急減したことから、一般客向けサービスの本格展開に踏み切った。これまでにも同店は、災害が予想される時など、スーパー等で混雑が予想される場合にサービスを行っていた。販売する商品は、白菜、大根、キャベツ、タマネギ、ニンジン、ジャガイモ、ホウレンソウなどを詰め合わせた「季節のおまかせ野菜BOX」。大(税込4千円)、中(同3千円)、小(同2千円)の三種類を用意。また、イチゴやイヨカン、リンゴなどを詰め合わせた果物セット(同3千円)も販売する。商品購入は事前予約で受け付けた上で、店頭で商品を手渡すとしている。野菜や果物を詰める段ボールは新品を用意し、作業に当たる従業員のマスク着用や手指消毒をはじめ、放置用や作業台の消毒なども徹底する態勢を整えた。

　泉さんは、「品質にこだわり、日持ちする野菜を販売している。高齢の方や小さなお子様を連れたお母さんなど、混雑するスーパーなどで買物しにくい人に利用してもらえたらありがたい」と話し、利用を呼びかけている。予約は前日午前までに同店へ☎0773-75-1928。注文受付は同店ホームページ問合せフォームからも可能。https://www.izumifood.store/