チボリ・ジュニア・サクソフォン・コンクール 田中さん(倉梯第二小6年)が日本一に【舞鶴】
投稿日時:2006年10月20日(金)
10月8日に倉敷市で開かれた「第2回チボリ・ジュニア・サクソフォン・コンクール」(倉敷チボリ公園主催)の小学生の部で、倉梯第二小学校6年生の田中すみれさん(11)が、念願の1位を射止めた。昨年は惜しくも2位だったが、JEUGIA西舞鶴センター音楽教室講師の永井実穂さん(33)=溝尻町=から指導を受け、持ち味の表現力と技術を磨いた。 田中さんは舞鶴のビックバンド「ニュー・サウンズ・オーケストラ」の演奏会で、女性メンバーがサックスを演奏する姿に憧れ、小学3年から永井さんに教わる。永井さんは東舞鶴高校吹奏楽部でサックスを演奏し、作陽音楽大学に進学した。その後、舞鶴を拠点にソロや同オーケストラに所属し演奏を続けながら、北近畿で数少ない指導者として活動する。 コンクールはソロの自由曲をピアノ伴奏で演奏する。田中さんは昨年、ベートーベン「メヌエット」などを演奏し2位になった。今年は優勝を目指そうと永井さんと2人3脚で、息の入れ方や指使い、タンギングと呼ばれる奏法など基礎的な練習を繰り返した。 この1年間で肺活量も増え、息を長く保つことができるようになり、4年生からピアノを習っていることも重なり、指もよく動くようになった。元々表現力の豊さに優れていたが、クラシックやジャズをよく聴き、持ち味に磨きがかかった。 今回は小学生の部に全国から8人が出場。田中さんは高度な技術が求められるボノーの組曲第1と第4楽章を選び、2カ月前から練習に取り組んだ。ピアノの伴奏に合わせるのが難しかったが、3人の審査員から表現力とビブラートなどに高い評価を受けた。 永井さんは「すみれちゃんは度胸があって本番に強い。最高の演奏でした」と讃える。田中さんは「結果発表を聞きとてもうれしかった。もっと難しい曲を吹きこなし、いつか永井先生と同じステージに立ちたい」と話している。
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