「万願寺甘とう」天敵が害虫防除に効果あり 府中丹東農業改良普及センター、実証結果報告会【舞鶴】
投稿日時:2006年11月04日(土)
天敵の虫を使った万願寺甘とうの害虫防除の普及に取り組む府中丹東農業改良普及センターがこのほど、市内3カ所で今年の実証結果報告会を開いた。作物に病気をもたらす被害を与える害虫の防除に、天敵が効果があるデータを示した。 農産物に対する安全性の志向の高まりや、産地間の競争で差別化を図ることから、農薬を使わない農法に関心が集まる。舞鶴では京の伝統野菜で特産品の万願寺甘とうで、天敵による害虫防除の研究が5年前からスタート。いまは栽培農家約200戸の内、2割の40戸が導入する。 害虫のアザミウマはヘタを黒くし、ホコリダニは木全体を枯らす。これに対しタイリクヒメハナカメムシなどが、その幼虫を食べ被害を抑える。報告会では有効性と農薬との経費の比較を紹介。経費は天敵の方が高いが、使い方次第で安くなるとする。生態系への影響にも配慮し、土着の天敵利用の研究も進む。 今年初めて天敵を利用した西方寺平の霜尾敦己さんは「昨年はホコリダニの被害がひどかったが、今年は天敵のおかげで病気もほとんどなく、収量も増えた」と話す。JAでも今後、講習会などを開き指導する。
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