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手話交流会で近所づきあい深める 宮嶋さん夫妻が聴覚障害の知識や日常会話手話交流会で近所づきあい深める 宮嶋さん夫妻が聴覚障害の知識や日常会話【舞鶴】

手話交流会で近所づきあい深める 宮嶋さん夫妻が聴覚障害の知識や日常会話手話交流会で近所づきあい深める 宮嶋さん夫妻が聴覚障害の知識や日常会話【舞鶴】

投稿日時:2006年11月10日(金)

宮嶋さん夫妻(正面)から手話を学ぶ住民たち

 地域に住む聴覚障害者の夫妻から手話を学び交流を深めようと、行永大迫新町の老人会「大新会」(廣瀬善之会長、67人)が、5月から手話交流会を定期的に開催している。宮嶋博之さん(65)と裕子さん(63)が、同じ町内の住民らに聴覚障害の知識や日常会話などを教える。参加者は次第に身振りと笑顔であいさつを交わせるようになり、聴覚障害との距離が縮まってきた。来年1月の手話歌の発表に向け、和やかに学び合っている。  宮嶋さん夫妻は長年同町内に居住し、大新会に入会して囲碁・将棋サークルや旅行などに参加するなど、地域に溶け込もうと積極的に活動する。住民との会話は筆談や手話通訳者を介するが、耳の不自由なことへの接し方に戸惑いを見せる人もいることから、大新会メンバーが夫妻とのコミュニケーションの方法を学びながら、聴覚障害への理解を深める取り組みを計画した。  大迫新町会館を会場に5月から第2、4水曜日に手話交流会を開く。夫妻が講師を務め、同じ町内に住む手話通訳サークル「つたの会」の廣瀬博子さんが手助けする。毎回十数人が参加し、手話による自己紹介や日常会話を教わったほか、夫妻から生い立ちや子育て、仕事、生活にいたるまでの話を聴き、障害の世界を知った。  10回目の11月8日は自己紹介の復習、「バナナ」「たこ焼き」などの言葉を身振り表現で当てるゲームをして、宮嶋さんに手を取って指導を受けた。参加した14人は互いのユーモラスなゼスチャーに、笑いを見せて楽しく学んでいた。1月7日に開く大新会の新年互礼会で手話歌を披露し、同会内で手話サークルの結成を目指している。  宮嶋夫妻は「交流会を始めて町内の方の名前を覚えられ、皆さんの側も身振りと笑顔であいさつを交わしていただけるようになりました。参加者は以前に比べ身振りが大きくはっきりとできています」と話す。廣瀬会長は「参加者は宮嶋さんと親しくなったことで、どう接していいかという戸惑いと恥ずかしさが払拭できました」とし、交流の輪がさらに地域に広がればと願う。

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