「シマフィルム」の志摩さんが企画・製作 大阪十三舞台の映画「かぞくのひけつ」公開中 【舞鶴】
投稿日時:2006年12月08日(金)
舞鶴に拠点を置く映画製作会社「シマフィルム」の志摩敏樹代表=南田辺=が、大阪の十三のまちを舞台にした映画「かぞくのひけつ」(小林聖太郎監督)を企画・製作し、劇場で公開されている。一時閉館していた十三の第七藝術劇場の経営に関わったのをきっかけに、復活記念として映画とまちへの想いを込めて製作した。舞鶴を題材に映画を作った志摩さんの情熱が、各地に広がっている。 志摩さんは会社経営の一方、「風花」(相米慎二監督)の製作を手始めに、シマフィルムを立ち上げ、2003年に舞鶴を舞台にした「ニワトリはハダシだ」(森崎東監督)で製作総指揮を務めた。地方在住の異色の映画プロデューサーとして知られ、「17歳の風景/少年は何を見たのか」(若松孝二監督)、「おそいひと」(柴田剛監督)と次々に製作した。 大阪市淀川区十三の第七藝術劇場は、大阪のアートシアターを牽引してきたが昨年9月に閉館した。再開を望む地元から依頼を受け経営に参画し、その復活を記念して十三を舞台に、監督と俳優を大阪出身者で固めて、「かぞくのひけつ」を作った。 映画は、両親の夫婦ゲンカとともに育った主人公の男子と恋人の女子を軸に、父の浮気相手の女性、亭主に呆れつつパワフルに生きる母、個性的な商店街の人々などが織りなす人情喜劇。庶民のまち十三の喧騒と活気、映画の熱気が結びついた。秋野暢子、映画初出演の桂雀々、「パッチギ!」のちすん、NHK「まんてん」でデビューした谷村美月らが演じる。同劇場(約2か月間)と京都シネマ(京都市、12月15日まで)で先行上映している。
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