新規就農者らの舞鶴伝統野菜倶楽部 年末に出荷ピーク、堀川ゴボウを初収穫 【舞鶴】
投稿日時:2006年12月15日(金)
新規就農者らの百姓仲間6人でつくる「舞鶴伝統野菜倶楽部」(米原浩朝代表)が、6月から共同栽培を始めた京の伝統野菜、堀川ゴボウの初収穫に励んでいる。梅雨時の大雨とその後の日照りなどの天候不順が続き、4カ所の畑で出来不出来のばらつきが出たが、中には白っぽく直径5センチの上物もできた。年末に向けて出荷のピークを迎える。市内の直売所でも販売している。 堀川ゴボウは一般のゴボウに比べ味と香りがよく、柔らかいのが特徴。大きなものは中に詰め物をした料理が有名で、正月のお節料理に使われる。府北部は大江町などで小規模に生産されている。品種は一般の滝野川ゴボウと同じだが栽培法が異なる。種を蒔いて翌年の六月ごろに一旦引き抜き、長さを切り揃えた後に再び畑に植え、太くなってから収穫する。 岡田などでイチゴや万願寺甘とうなどを作る農家と大工の20~40代の仲間が共同栽培と出荷のグループを結成した。これまで個人で堀川ゴボウを作っていたが掘り出すのに手間が掛かった。力を合わせて規模を広げ、志高の4カ所の畑で6月に購入した3900本の苗を植えた。 11月から週2回、重機で収穫作業を始めた。大雨で水に浸かったり、雑草や日照りで水不足にも悩まされた。直径4、5センチのいいものができた一方、ブランドの規格外の細く色が黒いものができるなど、品質が揃わなかった。JAを通して京都市場に出荷し、市場では1本1000円~1300円の値がつく。ネットでも販売している。年末がピークで年内までに半分を出荷する。 とれとれセンター道の駅、浜八島の産直マート、南田辺のJA京都の直売所「彩菜館」で、規格外を安くで販売中。米原さんは「なぜばらつきがでたのか分からない。自分たちで経験を積んでいくしかない。高級食材と思われがちだが、普通のゴボウのように、家庭で煮たり天ぷら料理に使えることも紹介していきたい」と話す。収穫は来年2月まで続き、売上高1000万円を目標にする。
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