NPO法人舞鶴・引揚語りの会 語り部養成通信講座の受講者募る!【舞鶴】
投稿日時:2007年04月06日(金)
引き揚げの語り部養成講座を運営するNPO法人舞鶴・引揚語りの会(豊田信明理事長)は、今年から通信講座で語り部を養成する事業を開始する。平の引揚記念館に通っての受講が困難な人にも、自宅で引き揚げの歴史を学んでもらおうとの企画で、これを機会に全国の人に引き揚げと記念館の存在を知ってもらえればとしている。受講者を募っている。 戦争直後から1958(昭和33)年までの間、舞鶴港は旧ソ連や中国からの引き揚げ者を受け入れてきた。その史実を後世に伝えるため88年に同記念館が開館。しかし、引き揚げ体験者の高齢化で、その歴史を伝える語り部養成講座を市と市教委が2004年に始めた。1期は31人、2期が12人、昨年3期目からは同語りの会に運営を受託し10人が受講。現在会員は34人。 同語りの会は記念館での活動の中で、来館者から養成講座に関心はあっても物理的・時間的に来れないという声を多く聞き、毎回受講できなくても自宅で学べる通信講座を開くことにした。 講座は記念館発行の「母なる港舞鶴」を基本テキストに、抑留体験者の話をまとめたDVDの映像記録、体験者の手記などの資料を配布し、年6回レポートを提出してもらい添削して返却する。立命館大学など年2回のスクーリングも予定。関東在住の受講者は東京都内の平和基金の資料館でのスクーリングを選べる。期間は5月から翌年3月まで。定員はない。資料代6000円。 同語りの会理事の中田照造さんは「個々の受講者の興味に応じて、資料を集めて送ったり指導もしていきたい。実際にここに来れなくても各地で引き揚げの歴史を伝える活動をしてもらえれば」と話している。 第4期の養成講座も受講者を募っている。5月から翌年3月までの10講座。毎月第3土曜日の午後1時半~同5時、同記念館などで。定員は20人(先着順)。資料代1000円。通信講座ともに申し込みは5月18日までにNPO法人舞鶴・引揚語りの会(〒625―0133 平 舞鶴引揚記念館内 電話68・0568、ファクス68・0370)
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