北近畿鉄道友の会、旧中舞鶴線のジオラマ製作 4月28日オープンの「まいづる智恵蔵」で常設展示【舞鶴】
投稿日時:2007年04月17日(火)
旧海軍が1902(明治35)年に建設した北吸の赤煉瓦倉庫を活用し、4月28日にオープンする市のまちづくりの拠点施設「まいづる智恵蔵」で、北近畿鉄道友の会舞鶴支部(福原習作支部長、16人)が常設展示される旧中舞鶴線鉄道のジオラマの製作に取り組んでいる。昭和30年代ごろの中舞鶴線の鉄道と沿線の風景を再現し、当時使われていたディーゼルカーや客車など、150分1のスケールの鉄道模型をレールで走らせる。 赤煉瓦倉庫群は旧海軍鎮守府の軍需品の保管倉庫として、1900(明治33)年から次々に建設。当時、いまの赤れんが博物館裏の埠頭で荷揚げされた物資が、各倉庫につながる構内鉄道で運ばれた。04年(同37)年には、新舞鶴~北吸~余部までの軍港引き込み線が開通し、現存する自衛隊の3棟を除く全ての倉庫に接続され、貨車で物資を運搬。戦後は国鉄中舞鶴線となったが、72(昭和47)年に廃線となった。 昨年秋の赤れんがフェスタで、同支部は舞鶴の鉄道に関する資料や映像を展示した。それを見学した市教委職員が同支部に働きかけ、舞鶴の近代化に貢献し、赤煉瓦倉庫とも関わる中舞鶴線の展示の企画ができあがった。同支部事務局長の嵯峨根八郎さんが、企画と基本設計を担当。1月に設計図を完成させ、2月から智恵蔵に週4日ほど会員たちが集まって作業をした。 4枚の板を並べて、縦1.8メートル、横3.6メートルの土台に、発砲スチロールなどを材料に山などを仕上げ、その間にレールやトンネルなども作った。車両は当時のディーゼルカーのキハ17型、蒸気機関車のC12の模型を入手。模型の発売後かなり年数が経っており、インターネットで個人の収集家を突き止め購入した。レールや駅舎など海軍の地図や記憶を手掛かりに配置した。 嵯峨根さんは「こんな大仕掛けのものは初めてで試行錯誤の繰り返し。工作材料も舞鶴で調達が難しく、大阪まで探しに行きました。海軍とともに発展した鉄道の歴史を知ってもらえれば」と話している。
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