9月2日まで市郷土資料館で夏季企画展 近世の染や織の技術、瀬崎人形浄瑠璃の衣装など【舞鶴】
投稿日時:2007年08月03日(金)
市郷土資料館の夏季企画展「織・染・刺繍―瀬崎人形浄瑠璃の衣装から―」が、北田辺の同館(市民会館2階)で開かれている。瀬崎区に伝わる府登録有形民俗文化財となっている衣装を展示し、近世の染や織などの技術を紹介している。関連企画として8月22、23日、はたおり講座も開く。展示は9月2日まで。 養蚕が盛んだった瀬崎では、江戸末から大正初期にかけて人形浄瑠璃の衣装と人形を揃えた。最初は村の青年団組織が、明治以降は有志の芸能グループが担い、神社や各地で上演したとされる。用具は衣装70点など185点にのぼり、1990年に府の文化財の登録を受け、瀬崎区から寄託を受けた同館が保管している。 初めて人形浄瑠璃の衣装をテーマに約20点を展示。有名な「傾城阿波鳴門」のおつるが着る西国三十三所巡礼衣装は、木綿地に赤と茶、青の3色で型染されており、背中に嘉永二酉ノ年(1849年)の墨書が入っている。紅花や藍を使って華やかに型染した衣装なども並ぶ。衣装から当時の技術と創意工夫がうかがえる。入場無料。 はたおり講座は両日とも午後1時~同3時。場所は北田辺の西公民館。定員20人で2講座とも参加できる人。参加費500円。
【問い合わせ】電話75・8836、同資料館。
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