羽ばたけ新星 志楽小3年 平野君~今春からゴルフのジュニア大会に参戦
投稿日時:2021年03月12日(金)
小倉のゴルフ練習場、メイホウゴルフガーデンで快音を響かせる小学生がいる。志楽小3年の平野江太くん(9)だ。ゴルフを始めて1年半、92と堂々たるベストスコアを持つ平野君が今月28日、福知山カントリー倶楽部でデビュー戦に臨む。
全国のアマチュアゴルファーの当面の目標は、スコア100を切ることだ。1年で到達する人もいれば、20年かかっても壁を超えることのできない人もいる。そんな中、身長が140cmに満たない平野くんは、ゴルフを始めて半年でスコア100を切った。ドライバーの飛距離は180ヤード。全く曲がらず、ラウンドした時のフェアウェイキープ率はほぼ100%という正確なドライバーショットがセールスポイントだという。平野くんがゴルフを始めたのは、父の敏明さん(63)に連れられて練習場を訪れたのがきっかけ。見よう見まねで打ってみると綺麗に当たり、その爽快感からすぐに虜になった。現在は週に2回コーチについてレッスンを受け、月に何度かラウンドする日々。ゴルフ歴が40年を超えるという敏明さんとコースを回っても、遜色なくプレーできるという。「ゴルフのことになると本当に負けず嫌い」と敏明さんは我が子を評し、「今度の大会では80台を目標にプレーしてほしい」と期待を寄せた。
【ドライバーの飛距離にこだわる】
平野くんが参戦する「スプリング ジュニア ゴルフ チャンピオンシップ」は、一流ゴルファーを目指すジュニア選手が集う大会で、日本ジュニアゴルフ協会が主催する。初参加する大会は、西日本ブロック京都大会で、平野くんは8歳・9歳の部に出場する。指導に当たる山脇宏則コーチ(54)は、「(平野くんは)思い切りが良いところ、失敗を恐れず決断が早い所が長所」と話し、「上級生ばかりの大会。まずは他の選手のプレーを見せてもらって、良い経験を積んでほしい」と笑顔を見せた。平野くんが好きな選手は、ブライソン・デシャンボー(米国)だという。当代一の飛ばし屋に憧れを抱く少年は、小さな体を大きく使いダイナミックなスイングを見せて、「ドライバーの飛距離でみんなに負けないよう頑張りたい」と息を弾ませていた。いよいよ踏み出される、小さなゴルファーの大きな一歩。胸弾む今後の活躍を、心から期待して見守りたい。
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